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2.1.ニル・ヴァーナヒビキ・トカイ   声 - 吉野裕行  惑星タラークの3等民。16歳の機械工。ニル・ヴァーナでは1、2を争うほど背が低いが志は大きく、胸を張れる男でありたいと思っている。頭に血が上りやすく喧嘩っ早いが、たびたび無謀ともとれる奇策を発案し幾度と無く危機を脱している。大人の対応が出来るドゥエロや媚を売るバートとは違い、ニル・ヴァーナの女性クルー達と度々トラブルを起こしており、目の敵にされることも多い。しかしその一方で、スペシャル蛮型撲撃機がディータ達のドレッドノートと合体できる点を注目され、その資質目当てに子供を作ろうと迫られたりも。  ディータとの初めての接触を皮切りに、女性達との様々な出来事を通して成長していく。エズラのカルーア出産に居合わせた時は、女体の神秘を目の当たりにしてショックを受けていた。漫画版でもアニメ版でも女装姿を披露している。アニメ版ではディータ達を名前で呼んでいなかったが、漫画版では名前で呼んでいた。  実は第1世代であり、グランパ・グランマ両名の実子。コールドスリープ前は、ニル・ヴァーナの母体となったイカヅチに乗っていた。ディータ・リーベライ   声 - かかずゆみ  UFOマニアのパイロット見習で16歳。何時も明るくマヌケな行動を取っているが、それは周囲の人に明るく笑っていて欲しいからという彼女なりの気遣いである。ヒビキのことを「宇宙人さん」と呼ぶ。当初、ヒビキには興味本意から纏わり付いているだけだったが、ミスティが来てからは彼のことを露骨に意識するようになっていく。漫画版でもヒビキに興味があり、いつも一緒にいることが当たり前になっているが、彼のことは名前で呼んでいた。(アニメ版では、地球人との最終決戦時に1回名前で呼んだ。)  自身も優れた容貌とスタイルを持つが、当初はジュラ達周辺と比較して自らのプロポーションにややコンプレックスを持つそぶりも見せていた。メイア・ギズボーン   声 - 折笠富美子  極めて無口でクールなパイロットで19歳。恵まれていた生活環境を幼少時に全て失い、思春期には酷く荒んだ生活をしていたため、他人に心を開くことなく強い孤独と喪失感を抱えながら生きてきた。しかし、ヒビキとの交流がきっかけで少しずつ心を開いていき、第2期ではカルーアが生まれたことも重なってかなり柔和な表情も見せるようになる。終盤はミスティに慕われ、一緒にいることが多くなり、ヒビキとも互いに握手を交わすくらい親しい友人としての仲まで発展していった。  当初はディータ以上の巨乳に見えたが、それはスーツ内蔵の胸パッドによる底上げで、実際はいわゆる貧乳であった。しかし、腰から下には底上げなど一切ない美尻の持ち主。ヴァンドレッド合体時はヒビキの背後から前のめりで被さり、コクピット後方に尻を突き出す姿勢になるので、ディータ同様にヒップラインが強調される。なお、貧乳に関しては普段から気にしているのか、激闘篇では湯に溶け出たペークシス成分に豊胸効果があると聞き付けた途端、そそくさと入浴しに行くというお茶目な面も見せた。  漫画版ではニル・ヴァーナの艦長を務めており、口数もそこそこ多い。ジュラ・ベーシル・エルデン   声 - 浅川悠  バーネットと仲の良いパイロットで20歳。スーパーモデル級の完璧なプロポーションを誇る身体に露出度の高いドレス調の衣装を着けている金髪美人だが、容姿の妖艶さに反して性格は我侭で目立ちたがり屋と、やや子供っぽい。第1期当初はヒビキ達を著しく見下していたが、徐々に彼らを認めるようになっていく。第2期では男への興味をますます強め、性行為経由での子作りや出産にも憧れを持ち、ヒビキにより露骨なアプローチを仕掛けるようになる。  ヴァンドレッド合体時はディータやメイアと違い、ヒビキと身体を直接触れ合う位置にシートが無い。ヴァンドレッド・ジュラの姿や能力に最初は不満を持っていたが、惑星全体にバリアを展開できるほどの能力を目の当たりにするや否や、天狗に。そういった部分からも、調子の良い性分が伺える。また、指には護身用を兼ねたビーム発射機能付きの煌びやかな指輪を数個装着している。  漫画版ではドレッドノートのパイロットではなく、ニル・ヴァーナのオペレーターを務めている。喋り方はお嬢様口調。バーネット・オランジェロ   声 - 根谷美智子  ジュラと仲の良いパイロットで18歳。ジュラにも引けを取らない良質のプロポーションを誇る身体に、露出度の高いハイレグレオタード調の衣装を着けている美人だが、器用貧乏な気性とジュラへの一途な想いゆえ、我侭に振り回されつつも引き立て役に徹している。ガスコーニュが死んだ(と思われた)後は、罪の意識を抱えながら彼女の役割を引き継いだ。かなりの銃器マニアで、Cz75などの地球製の古き名銃を好んで使う。この設定は、もりたけしがOVA版『ガンスミスキャッツ』で根谷の演技を気に入ったため、本作にも取り入れられたものである。  当初はジュラ達同様にヒビキとの深い交流や「合体」が予定されていたのか、彼の資質に対しては怪訝ながらも興味を持っていた(漫画版では興味を通り越し、ヒビキ自身への恋心を抱くまでに至る。ジュラのことも「ジュラ様」と呼び、敬語で話す)。バート・ガルサス   声 - 関智一  金持ちの三男坊のタラーク人で16歳。自分の保身のため、ハッタリを言ってニル・ヴァーナの操舵手を務める。第1期では何かと媚を売ったり軽口を叩いたりと情けない役回りが多かったが、第2期ではシャーリーとの邂逅と死別を経て目覚ましく人間的成長を遂げる。それがきっかけとなり、ニル・ヴァーナのホーミングレーザー(曲射レーザー砲)を発動させるに至った。また、シャーリーの想いに報いるべく頭を丸めて遺品(バートを模して作ったマスコット人形。まだ髪の毛と帽子が着けられていなかった)そっくりの坊主頭となり、帽子も被らなくなった。  後半ではブザムに好意を抱くようになり、ブザムの秘密を知ってショックを受けた。しかし、女のブザムに惚れたのだとその意志を変えず貫き通す。ドゥエロ・マクファイル   声 - 田坂秀樹  ドクターとして働くことになった17歳のタラーク人。少しばかり偏屈な所がある上、黒い長髪で顔の右半分はいつも隠れている。  当初は医者を志望していなかったが、怪我の治療をしているバーネット達を見て、持ち前の好奇心から医者を名乗り治療に当たった。成り行き上とはいえ女体の神秘に触れたことから、本格的に医者を目指し始める。元からエリート中のエリートの実力を持っていたためか、肉体構造の違う女体の治療もすぐに難無くこなせるようになった。  パルフェとは不思議とウマが合うのか、少しずつ距離を縮めていく。ドクターとしての立場上、パルフェ以外の女性クルーとも少しずつ距離を縮めていったその経験から、タラーク軍に収監された時も「女は素晴らしい」と主張して憚らなかった。第2期最終話では顔を隠している髪の毛をパイにめくられ、彼女とパルフェの溜め息と頬染めを呼ぶ。ヒビキやバートとは異なり女性クルーの大半に惚れられていたようで、将来的にはハーレムの主に近い位置に立ったとも言える。女性スタッフもキャラクターデザイン画には溜め息を漏らしたとか。  カルーア出産に立ち会えなかったことを非常に悔やんでいたが、自分の好奇心を満たすことより患者を救うことこそが大事であると悟り、第2期第3話では出産には立ち会わず、シャーリーの治療を行った。ガスコーニュ・ラインガウ   声 - 浅野まゆみ  大柄で筋肉質の身体を持つ、姉御分の32歳。前線にはあまり出ず(戦場に出ている仲間の補給と補佐を、デリ機と呼ばれる補給用機で担当するくらい)、普段は艦内で機体の整備や食事の用意などの雑用に徹することでクルーを支える、言わば縁の下の力持ち。そのため、ディータ達からは「ガスコさん」と慕われているが、そう呼ばれると死別した姉が呼んでいた愛称であるためか、やんわりながら訂正を促す。ヒビキとはよくイカサマポーカーを行っては、ぼったくる仲となっていた。  やむなく出撃した際に死んだと思われていたが生存しており、第2期第12話では刈り取り母艦を操って、颯爽と駆け付けた。なお、小説版では暇潰しでポーカーをしているうちに刈り取り母艦を乗っ取っていたという逸話がある。再登場時は、多少痩せている風に描かれていた。パルフェ・バルブレア   声 - 豊口めぐみ  ノンビリとした性格の機関長で18歳。ディータとは親友で、彼女の相談をよく聞いている。ド近眼で普段から目を覆い隠す大型の丸眼鏡を使用している上、ダブダブの作業服を着ているが、実はそれらを脱ぎ去るとディータ並みに可愛い巨乳美少女という設定。  ドゥエロとは当初から自然な関係を築いているが、お互い価値観の違う世界で育ったため、それが恋愛であるという事実に本人達は気付いていない。パイウェイ・ウンダーベルグ   声 - 石毛佐和  ツインテールが特徴の最年少クルーで11歳。看護婦を担当。カエルのマペット型のリュックを常に持ち歩きながら「ケロケロ」とふざけたり、面と向かって言い辛いことをマペットを通して言うことが多い。「パイ・チェック」と称しては乗組員のプライベートを探るのが趣味だが、それが元でトラブルを起こしたことも。  ドゥエロと共にクルー達の健康を守るが、幼年なのとメジェールの医療技術の高さも手伝って、本人の医療技術はそれほど高くなく、大きな怪我は治療できず、手術も無理。ドゥエロの実力の方が遥かに上ということもあって、第2期では話が進むに連れてほぼ彼の助手となっていった。また、第12話では他人のチェックを止めると宣言して、リュックにメモ帳を封じている。  漫画版ではエズラと共に海賊のアジト内で登場。エズラ・ヴィエーユ   声 - 大原さやか  ブリッジクルー。常に糸目で、笑みを絶やさないおっとりタイプの24歳。第1期の時点で既に、アジトに残っている恋人のレベッカとの間に授かった娘のカルーアを妊娠しており、後半になるとお腹が目立ってきていた。第2期でエレベーター内に閉じ込められた際には遂に産気付き、居合わせていたヒビキとディータの力を借りて出産した。ブリッジ業務が多忙なため、ピョロにカルーアのお守を任せっきりにしていることを少し気にしている。  漫画版では海賊のアジト内で登場。ディータにとっては優しき姉のような存在である。カルーア   声 - 浅野まゆみ  エズラが産んだばかりの娘。顔は何故かピョロによく似ており、彼に懐いている。オーマはレベッカ。マグノ・ビバン   声 - 京田尚子  メジェール・パイレーツの長にして、ニル・ヴァーナの艦長。108歳の高齢であるがまだ隠居はしておらず、若者達の指揮を取る。実は初期の移民の生き残りで、少女だった頃はタラークとメジェールの仲は険悪ではなく、男女も別れてはいなかった。クルー達にとっては母親のような存在であり、彼女達を纏めている。若者を時に叱り、励まし、諭し、慰めて導くその姿は、ヒビキやバートを初めとしてクルー達の大きな拠り所。なお、周囲には隠しているが、病気で身体が弱っている。  実は第1世代であり、ヒビキとは移民船団時代に会っている。  漫画版ではニル・ヴァーナに乗り込んでおらず、海賊のアジト内で登場。女装していたヒビキを一発で見抜いた。ブザム・A・カレッサ   声 - 沢海陽子(変声)、大塚芳忠(地声)  ニル・ヴァーナの副長を務める25歳。イニシャルと、艦長のマグノをAとしてその下に続く副長を務めていることから、BC(ビーシー)とも呼ばれている。マグノの参謀としても有能で、クルー達全員から慕われている存在だが、実はタラークが送り込んだスパイ。その身体は手術により完璧に女性化されているが、声帯だけは本来のものを残しており、首に着けているチョーカーで声を変えていた。一度は任務を果たすべくニル・ヴァーナとそのクルー達をタラークへ連行するも、彼らへの思い入れからタラーク上層部のやり方に憤り、ニル・ヴァーナへ戻ってマグノへの忠義を貫く。ある意味、ヒビキ達の兄貴分とも言える。鞭を自在に操り、惑星ミッションでは白兵戦において大活躍を見せた。最終的には女として生きていく模様。  漫画版では全く設定が異なっており、正体は地球から送り込まれたエージェント。ヴァンドレッド・ディータによって爆死する。  沢海陽子には正体を明かさず女性キャラクターとして演じてもらっていたらしく、正体を現す話のアフレコ台本にはスタッフからのお詫びが書かれた。アマローネ・スランジーバ   声 - 菊池志穂ベルヴェデール・ココ   声 - 増田ゆきセルティック・ミドリ   声 - 若林直美  以上の3人はニル・ヴァーナの艦橋でオペレーターを務める少女達。第1期の時点では名前が付いておらず、オペレーターA、B、Cと表記されていた。アマローネやベルヴェデールがディータ並みの巨乳なのに対し、セルティックは貧乳でコスプレを好む。第1期では着ぐるみが主だったが、第2期では看護婦の制服や浴衣などを着るようになった。漫画版では、ベルヴェデールとセルティックだけで、アマローネは2人の先輩という設定で、海賊のアジト内で登場。ピョロ   声 - 岩田光央  元はイカヅチに積まれていた情報処理用のナビゲートロボットだったが、海賊船との融合時にペークシスの影響を受け、自我に目覚めた。以後はヒビキなどに悪態を突きながら、ニル・ヴァーナのマスコットとなる。カルーアを自分の娘のように可愛がっており「ピョロニ」と呼ぶ。ウータンに異常に好かれており、非常に恐れている。  役立たずのように見えて、ペークシスの媒介になったり、システムと人間の意思疎通の仲介になったりとナビゲートロボットとしては優秀。また、第2期ではヒビキ達が乗ったエレベータの落下を支えたことから力もかなりのもの。特にスーパーヴァンドレッド合体時に不可欠な存在である。そのためか、スーパーヴァンドレッドを勝手に「ヴァンドレッド・ピョロ」と呼んでいる。ミスティ・コーンウェル   声 - 有島モユ  第2期から登場。他星系共々、刈り取りの危機から逃れさせようと案じた両親によって、冥王星から送り出された。ニル・ヴァーナに回収されてすぐヒビキに惚れてしまい、ディータと恋の鞘当てを繰り広げることになる。クルーとしては一応オペレーター見習。キャラクター的な役割としては、男女の恋愛を知らないクルー達にそれを意識させる役割。平たく言えば、主人公カップルに対する当て馬である。  彼女にはQちゃんと呼ばれる立体映像型のペットを飼っていて、彼女が寝ている時は、右イヤリングの中に入っている。ミスティの思いによっていろいろな形に変わる。ヒビキにラブラブの時はハート型に変わっていた。  後半ではメイアを「お姉さま」と慕うようになり、ディータとも友達同士になる。レベッカ   声 - かないみか  エズラの恋人。カルーアのオーマに当たる。メジェール・パイレーツのアジトの留守を任されていた。収監されたマグノ達を助けに駆け付けた際、カルーアとの初対面を果たすが、既に父親面をしていたピョロとは険悪な関係に。外見は和服風。バロア   声 - 菅原祥子  レベッカと同じくアジトの留守を任され、その警護に就いていたドレッドノートのパイロット。強気な性格。戦いの中、成長したディータ達に驚く。  レベッカもバロアも第1期の時点で既にデザイン画は用意されていたが、登場は第2期後半となった。ペークシス・プラグマ   ニル・ヴァーナのメイン動力。正確には無機生命体であり、明確な意思を持っている。他の戦艦の動力にも使われているが、本編中で意思を持っているのが確認されているのはニルヴァーナのペークシスだけである。そのものが喋ることはなく登場人物というわけでもないが、生命体なので一応ここに記述。
あらすじ| 主な登場人物| ニル・ヴァーナ| タラーク| メジェール| その他| 登場メカ| ヴァンドレッド| ヴァンドレッド the second stage| ヴァンドレッド 激闘篇| スタッフ| サブタイトル| 本編| 再編集版| 主題歌| ヴァンドレッド 胎動篇| 小説版| 漫画版| 備考| 外部リンク|
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